4000円で購入できるジャンプスターターを実際に試してみました【動画有】

バッテリー上がり時のジャンプスターター
2500ccまでの乗用車にて利用できるバッテリー上がり時のレスキュー商品(ジャンプスターター)を購入してみました。
冬場は、オートバイに乗らないのでこの時期は毎年、バッテリー上がりに悩まされています。
「毎年毎年・何とかならないものか?」と思い、ジャンプスターターなるものを購入してみました。
山田は、オートバイで利用しましたが、元々車用の商品ですので車を滅多に乗らない人や、実際に車のバッテリが上がってしまいセルが回らない時にも使えます(と言うかソレ用の商品です)
早速ですが動画はこちら
上の動画は、250ccのオートバイのエンジンをスタートさせる様子です。
つながっているバッテリーは、電圧が8.2Vまで低下してウインカーすら点灯できない程に過放電させたバッテリーです。
結論から書きますと、期待以上に使える物でした。
商品リンク(3,690円で購入)ジャンプスターター8000mAh 12V車用 小型 緊急始動 エンジンスターター LEDライト/USB端子搭載 スマホ/iPhone/iPad/タブレットなど充電可 24ヶ月保証付【日本語取扱説明書付き】
ジャンプスターター兼モバイルバッテリー(マルチチャージャー)

内容物はこんな感じです。
本体・USBケーブル・ワニ口クリップ・日本語取説と保証書が綺麗な箱に入っていました。
■スペック
容量:8000mAh/29.6Wh
スマホ等充電時の最大出力:2.1A
ジャンプスタート始動出力:150A
ジャンプスタートピーク出力:300A(ガソリンエンジン車2500ccまで)
重さ:240g
定格は150A、ピーク300Aと言うことですね、250ccバイクの場合はせいぜいピーク50Aぐらいなので余裕ですね。
マイカーのサンバーも軽自動車なのでピーク100Aあれば余裕なので、自分の環境ではこれで十分です。
横から
車マークのカバーを開けるとワニ口を繋げる端子があります。
真ん中は、スマホなどのUSB機器を充電するUSB端子(2.1A出力)
右は、本体を充電するMicroUSB端子
その横は、高輝度白色LED(ライトとして使えます)
ワニ口を繋いだところ
本体のボタンを押すとバッテリー残量ランプが光ります。
開梱した状態で100%ありました。長期在庫品じゃなくて良かった^^
このボタンを長押しすることで高輝度白色LEDライトが点灯します。本体を充電
1.18A流れました。
残容量50%時に再度充電したら2A流れました(パナソニックの1.8A充電器を使用)スマホを充電
0.9A流れました。
このスマホは、充電が満タンに近いとコレぐらいしか流れないので、試しにUSBランタンを充電してみたら2A流れました。
動画で詳しく
ワニ口ケーブルの根元には、変換機のようなBOXが付いています。
このBOX横のスイッチを押すことでワニ口側に電気が流れます。
手持ちのテスターでは、12.16Vと出ました。
この状態で30秒放置すると自動で0Vに戻ります(自動OFF機能)
動画だと光の関係で見にくいのですが、スイッチ横のLEDは、赤(OFF)・緑(通電)をお知らせしてくれます。
バッテリー上がりのオートバイのセルを回す動画動画のバッテリはー、完全に放電しきっています。無負荷時で8V、バッテリーとして機能していません。
撮影途中にチョークを引いてないことを思い出して、チョークON→再始動 で無事エンジンが始動しました。
この撮影をする前にキャブレターのオーバーホールやプラグ交換、タンク掃除などをしましたので
シリンダーや、キャブの経路内に残りガスはなく、エンジン始動までに8回リトライしました、本当に始動性の悪いバイクです(苦笑)。
1分休んで5秒回す、そんなセルスタートを8回試みましたが、その後のジャンプスターターのバッテリーの残量は、75%でした。
どんだけ、使えるんだよーと。嬉しい想定外です。
もし弱ったバッテリーだけでクランキングを8回もやったら→バッテリーにとどめを刺すことになると思いますが、鉛蓄電池(車やバイクのバッテリー)と比べてリポバッテリーは、高出力に強いですね。
改めて実感しました。
ちなみに取説では、本体残量が25%を切ったら充電してからセルスタートをして下さいとあります。
車載(携帯)に便利

物が小さいので、ポケットティッシュと一緒にフェンダーバックに入れ常時車載しています。
4000円を切る価格で安心を携帯できる、世の中便利になりましたね。
オートバイの場合、積載能力の関係で車載工具を吟味して絞り込んだツールだけを携帯している人も多いと思います。
一方で車の場合は、積み放題なので、こう言ったツールをグローブBOXに入れておけば、出かけ先でJAFを呼ばなくても済みますよね。
普段は、スマホ充電用のモバイルバッテリーとしても活かせますし、エンジンを切った状態でスマホの充電が出来るのは、何かと便利ですよね
ピーク300A/定格150Aと結構な能力があるので国産のコンパクトカークラスでしたら、余裕を持って利用できます。さすがに、大排気量のアメ車やトラックとかだとパワーが足りないかも知れません。
この商品を選んだ理由
Amazonの同カテゴリーでは、沢山のジャンプスターターを取り扱っていました。
この手の商品で良くあるパターンとして、
・色や形が違うだけで中身は同じ
・メーカー名が違うだけでまんま同じ商品
だったら安くてレビュー評価が高い商品を買おう!考えて
Amazonのジャンプスターター の 売れ筋ランキング
より選びました。
購入時の価格は、3,690円でした。
そしてもう一つの決め手は「コンロトーラー」の安定性です。
詳細は下の「以下は、電気好きな人向け」で解説していますが、他商品ではコンロトーラー(ジャンプアップケーブル)に新バージョン旧バージョンが存在していて、実際にセルを回す時に機能しないレビューがありました。
今回購入した物は、コンロトーラーが新世代に統一されているようでしたので、ロットや在庫に左右されず、動作が安定している商品を選びました。
携帯できるジャンプスターター兼モバイルバッテリー 一家に一台あると便利です。
以下は、電気好きな人向け
ここからは少しマニアックな話です。
このジャンプスターターは、ワニ口ケーブルの末端(本体に差し込む側)にプラBOXがついています。
そのプラBOXには、LEDとボタンがあり、中にはコントローラー(リレーと回路)が内蔵されています。
ボタンを押すことでリレーを強制的にON(通電)できる仕組みとなっていますが、バッテリーの弱り具合によっては、ボタンを押さなくても自動で通電を開始します。
(車側のバッテリーの電圧を監視して動作している)
試しに11Vまで放電したバッテリーを繋いだところ、ワニ口を繋いだだけで自動でON(通電)を開始しました。
リレーONまで一瞬の時差があるので電位差による火花があがらず安心です。
他の方のレビューには、
「1回目のクランキングは、弱弱しかったけど2回目で力強く回って、難なくエンジンが始動した」
とありました。
この症状は、
初回のクランキングでは、車載バッテリーの電圧が正常だった為、ジャンプスターターは通電せず、弱弱しく回ったのは車載バッテリーの電力だけでセルを回したから。
↓
初回のクランキングで車載バッテリーの電圧が下がった
↓
電圧が下がったことにより、自動通電
↓
2回目のクランキングでエンジン始動
要は、本来の性能が出なくなっているバッテリーでは、1回目のクラインキングに失敗するけど、2回目で成功、なんだと思います。
このようなケースでもエンジン始動はできますが、翌日にはバッテリーが上がっていると思います(そもそもバッテリーがダメ)
このような場合でもボタンによる強制通電をさせれば、1回目のクランキングからエンジン始動します。
電位差による火花や、バッテリーと運転席が離れていることを考慮して、このような安全回路が組まれているのかと思います。
安いのに良く出来ているな〜と関心しました。
注意事項として
上の例にあるように、そもそもバッテリー交換をしないとダメなケースでも、このジャンプスターターを使えば、エンジンがかかります。
ですが、バッテリーが復活した訳ではありませんので、バッテリー上がり後はきちんと点検が必要です。
山田の場合は、
バイクを冬眠から覚ます際に、何度もクランキングするので、その際に車載バッテリーが上がらないようにしたい…が目的でした。
バッテリー上がりだけならまだしも、旧型のキャブレター車なので乗っていない時期が長いと、セルは回るものの始動できないこともしばしば。
そこにきて始動性の悪いDトラッカー(KLX250兄弟車)なので新調したバッテリーをその日のうちにダメにしてしまうこともありました。
この商品は、「車載バッテリーの電力を温存したい」と言うマニアックな用途にも対応していました。
ちなみに「通電開始の手動or自動」に迷うことは、ないです。
リレーの音が大きいので、ワニ口が端子に触れた瞬間に「自動でスイッチ入った!」と、わかります。
本当に良く出来てるわ〜感激です。