サンバーのエンジンチェックランプ点灯・OBD2で診断後にO2センサー交換

TV1チェックランプ

2017年11月25日 更新サンバー 整備

OBD2で原因を調べる

愛車スバルサンバーのエンジンチェックランプが点灯し修理する際に、OBD2スキャンツールと言う道具と出会い、安くて大変重宝しました。
今回の記事では、スマートフォンとELM327デバイスを利用したOBD2診断方法を書きます。

エンジンチェックランプが点灯した際に「たぶんO2センサー不良なんだろうな〜」と予想していましたが、
あてずっぽうでO2センサーを交換して違う原因だったら…無駄な出費が…とりあえず原因を知りたい…

ディーラーに任せるか?自分でトライするか迷った結果「ブログのネタにもなるしやってみよう!」とチャレンジしてみました。

警告灯(チェックランプ)の原因を調べる

ELM327

チェックランプが点灯するとECU(車両のコンピュータ)へエラーコードが記録されます。
最近の車には、OBDIIコネクタと言う物がついていて、そこにコンピューターを接続することで自己診断機能が出したエラーコードを確認できます。

これを利用するには、OBD2コネクターへ繋げるELM327デバイスと言う物が必要になり高価な物ですので素人整備ではチョット…と思っていたところ、2000円以下でネットで売っていました。
今は何でも安く買える時代になりましたね。

このELM327を車のOBD2コネクターに繋いでソフトはスマホの無料アプリを利用する方法で作業を進めました。
尚、ELM327とスマホ間は、BLUETOOTHによる無線通信で接続します。

ELM327は、ネットで1000〜2000円で販売されていますが「バージョン1.5」を指定して購入できるSHOPがお勧めです。
1.5以上のバージョンでは、車両のコンピュターから認識されない・BLUETOOTHが不安定などの不都合レビューも多く購入の際には、安定バージョンの1.5を探してください。

楽天では、バージョン1.5を指定買いできるお店は見当たりませんでしたので下記のリンクは、Amazonの「安定バージョンの1.5」です。
日本語マニュアル、保証付 超小型ELM327 OBD2スキャンツール BLUETOOTH 従来型 青色(V1.5)

Androidの無料アプリをインストール

Torque Lite(OBD2&Car)

Torque Lite(OBD2&Car)
GooglePlayからインストールできる無料のアプリです。早速インストールしてみました。

用意したスマホは、AuのURBANO L01(KYY21)です。
KYY21は、少し古いandroid4.2ですがBLUETOOTHに対応したandroidであれば、他の機種でも問題ないと思います。
もう1台のスマホ、トルクG01(KYY24)でも試してみましたが、こちらも問題なく利用可能でした。

アプリのインストールも終わり、作業環境が整いましたのでいざ!実行!

車にELM327を繋げる

サンバーのOBD2端子 この黒いカプラーがサンバーのOBD2端子です。何も接続されていない状態でぶら下がっています。

サンバーのOBD2端子の場所場所は、インパネの下(運転席側)にあります、写真の○印の所
エアコンダクトの近くです。
エンジンを切った状態でこの端子に購入したOBD2スキャンツールを差し込みます。
差し込みと直ぐにツール内の赤LEDが点灯します、サンバーの場合は、イグニッションの位置に関係なくOBD2端子に常時電源ラインがきています。

ELM327とスマホをBLUETOOTH接続

BLUETOOTH

スマホの設定ページからBLUETOOTHをONにしてペアリングを行ないます。
(この時サンバーのエンジンは切っていても問題ありません)

BLUETOOTH設定画面より「デバイスの検索」をタップして写真(上段赤丸)のような名前を探してタップして下さい。
タップ後は、ペアリングに必要なパスキーを求められますのでスキャンツールの説明書に記載されたパスワードを入力してOKをタップ。

これでスマホとスキャンツールの接続は完了です。
エンジンを始動してアプリを立ち上げましょう。

■アプリTorque Lite起動
Torque Lite早速ECUとの接続が出来たようです(上の赤印を参照)
既にバキュームセンサーからの値を拾えているようでワクワク・ドキドキしました。

記録されたコードを見るために設定アイコン(赤印)をタップ
表示されたメニューの一番上を選択すると写真↓のメニューが表示されます。

ECUリセットメニュー表示されたメニューの中から「show logged faults」をタップするとECUに記録されたエラーコードが表示されます。

表示されたエラーコードをメモして検索することで車両毎のエラーコードの意味を見つけることができると思います。
私の場合は「oxygen sensor heater なんちゃらかんちゃら」と出てきましたので分かりやすかったです。

肝心な画像が無くすみません。私のサンバーは、予想通りO2センサー(バンク1)のエラーでした。
O2センサー不良のまま走行していたので「O2センサーヒーター関係の異常」のエラーも残っていて、エラー件数は2件となっていました。
センサーが壊れたまま走行していたのでO2センサーを温めるヒーター配線のヒューズが切れてしまっている状態でした。

またアプリから確認したところO2センサーからのデータを拾えていない状態が確認できました。

そして問題箇所を修理後は「Clear logged faults(s)」をタップすることでECUに記録されたエラーをクリアしてくれます。

私は、エンジンをかけた状態で「Clear logged faults(s)」をしたのですが、タップした瞬間に信号が送信されてメーター内の黄色ランプが消灯しました。
この部分は、チョットした感動モノでした(O2センサーの交換で手を切ってしまったり紆余曲折あったので)

センサー交換で苦労をしたので、警告灯を消すエラークリア操作は、
テープカットや酒樽を割る儀式のように、もったいつけてやれば良かったかな〜と思いました。

ここまでの作業(エラーコードを得る)までに要した時間は大よそ10分程度です。

■今回利用したツール
サンバーO2センサー以上でOBD2スキャンツール(ELM327)&スマホを利用した診断とエラークリアの説明は終わりです。以下は、O2センサーや工具についてです。

社外品のO2センサー

サンバーO2センサー

予想通りO2センサー不良でしたのでセンサーもネットで購入しました。

比較的新しいモデルのサンバー(SUBARU製)では、マニホールド付近とマフラー付近の2箇所にO2センサーがあるようです(私のファイナルサンバーも2箇所でした)

部品調達にあたり色々と調べてみましたが、下記の年式であればバンもトラックもスーパーチャージャー有無に関わらず同じ部品でした。

2008年5月〜2012年4月 EBD-TT1/EBD-TT2
2008年6月〜2012年4月 EBD-TV1/EBD-TV2/GBD-TV1/GBD-TV2/GBD-TT1/GBD-TT2
TT=トラック/TV=バン/後ろの数字1(2WD)・2(4WD)

マニホールド用※純正品番22690KA220 と 22690KA221
マフラー用※純正品番22690KA370 と 22690KA371

両方ともに最後の数字が「1」になっている物は、マイナーチェンジ版(改良版)なんでしょうね。

社外品のNTK(NGKスパークプラグで有名な日本特殊陶業)のO2センサーを購入して取り付けました。
交換から半年過ぎましたが、何一つトラブルもなく問題なく使用しています。

スバル純正が約3万前後、NTK製が1.5万円以下ですので、この差額は大きいです。
NTK以外にも、もっと安い無名の部品もあったのですがNTK製のO2センサーは、メーカー保証もありますので手堅くコレを選びました。

純正品番としては、エキマニ側は、22690KA220 と 22690KA221
マフラー側は、22690KA370 と 22690KA371
適合を調べてたところトラックとバン・スーパーチャージャーの有無で沢山のバリエーションが存在していて迷いましたが、結局のところTT系TV系サンバー用のセンサーは、2種類しかなく
・エキマニ側=配線が短い
・マフラー側=配線が長い
両方ともにセンサー本体は同じでした。

適合品を探すのに苦戦しましたが、最終的には下記のO2センサーをAmazonで購入しました。

マニホールド側(純正品番22690KA220と22690KA221に対応) NTK O2センサー
この記事を書いた現在、↑のリンクが最安値で12505円でした。

マフラー側(純正品番22690KA370と22690KA371に対応) NTK O2センサー

マフラー側を取り扱っているお店が少なく、商品紹介欄の純正品番が全角で設定されていたので購入時に探し出すのに苦労しました^^

マニホ側もマフラー側もカバーを外したり、途中までの作業が同じなので面倒だからいっぺんに交換しました。
上のO2センサーを購入して交換→半年以上経過しましたが、ノントラブルです。
もともと、メーカーへ電装品を納入している会社の商品(純正品)なので品質は、バッチリです、アフターパーツなのに保証もついてます。


尚、交換後は、ステアリング下のフューズBOXも確認して下さい。山田サンバーは、O2センサーヒーターのヒューズも切れていました。

O2センサー交換方法:参考リンク:MHO ENGINNERINGさんのページ
teammho.web.fc2.com/sambar/sambar-c80.htm 
teammho.web.fc2.com/sambar/sambar-c104.htm
O2センサー交換以外にもサンバーメンテナンスに関する様々な情報が掲載されています。

O2センサーが外せない

O2センサーレンチ

固いネジの扱いには慣れていたつもりでしたが、O2センサーが固着していて外せませんでした。

前日にCRCを吹くも効果なし
カセット式バーナーで熱するも良い角度で炙れず上手くいかない

業を煮やしてフルパワーでレンチを回したところ、勢い余って手をマフラーカバーへ強打して流血、、もう心が折れました。
しかしせっかくここまで自分でやったのだから最後までやり遂げようとおもい、O2センサーレンチ(専用工具)を購入しました。

この工具の後ろに1メートルの鉄パイプを繋いでロングレバー作戦であっさり回りました^^
今までの苦労はなんだったのだろう…専用工具様さまです。

このO2センサーレンチは、C字になっているので配線を切ることなく着脱が可能です。
2000円程度で購入できましたのでケチらずに流血前に購入しておけば良かった、と反省しています。

自分で解決

紆余曲折ありましたが、自分で解決できて嬉しかったですね。
それに今回購入したOBD2スキャンツールは、古い車でない限り殆どの車両で利用できるようですし
1500円で購入できるコストパフォーマンスは、凄いと思います。

またOBD2対応アプリによっては、外付けメーターのようにかっこ良く利用できる物もあって、
機種変更で不要となったスマホを車に固定して、運転しながら吸気温度や水温など車のコンディションをリアルタイムに表示させる使い方をしている人も多いみたいです。

有名なアプリとして「OBD Info-san! for Android」があるのですが、私も無料トライアル版をインストールしたところ、サンバーで問題なく利用できました。
だけどサンバーの場合は、サンバーなのでかっこいいアプリは照れ臭いかな^^

当初の予算より安く済んだので浮いたお金でサンバーのヘッドライトをLED化してみました(3500円の安物ですが明るさ・光軸ともに良いです)

車両情報

サンバーTV1

最終型のTV1スーパーチャージャーのマニュアル(MT)です。
サンバートラックではなく2WDのサンバーディアスワゴンTV1の方です。
走行距離、110,000km
中古ではなく新車購入の平成23年式です。
4WDのTV2やTT1等でも年式の近いモデルであれば、今回使ったツールを利用できると思います。

【症状】
・エンジンチェックランプが点灯(メーター内の黄色のエンジマーク)
・アイドリングや走行に不都合は発生していない
・バッテリーのマイナス端子を外してECUをリセットすることでチェックランプが消えるけど200km位走行するとまた点灯してしまう

今回の修理完了でめでたしめでたし!と思っていた矢先にオイルレベルゲージがエンジン内で折れました。
次回はオイルパン脱着の記事となりそうです(苦笑)。


追記:2017年8月24日
O2センサー交換から1年以上過ぎましたが、トラブルもなく快調です。
私のサンバーは、寒い冬にO2センサーが壊れました、スキー場の駐車場で長めのアイドリングをしていたら黄色のエンジンチェックランプが突然点灯しました。

自分で交換するにあたり、知人の整備士さんへ聞いたところ、センサーは極端な気温変化に弱く、暑い真夏に壊れることが多いようです。
8月に入ってからこのページもアクセスも急に上がり、やはり夏場はO2センサーが壊れやすいのかな〜と感じています。


追記:2017年11月25日
車検の時期となりましたので、自分でチェックランプをクリアーした事とO2センサーを交換したことを整備士さんへ伝えてチェックして頂きました。
排出ガス検査の結果も良好で、素人整備でしたが問題なく対応できて良かったです。

走行距離の関係でウォーターポンプ、タイミングベルトの交換など車検代がかさみましたので、事前に純正より安いO2センサーを調達&交換しといて助かりました。


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サンバーのエンジンチェックランプ点灯・OBD2で診断後にO2センサー交換
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2016年07月12日(2017年11月25日 更新)
サンバー 整備

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