eGo AIOのコイルをリビルドして交換
コイルをリビルド・純正と遜色なし
お気に入りのJoyetech eGo AIO、使い始めて久しく経ちますが、まだまだメイン機として愛用中です。
最近は味の濃いリキッドを試すようになりコイル代が気になりましたので自分でリビルド(手巻き)して交換しています。
SS316ワイヤーで手巻き
ワイヤーは、純正コイルと同じ素材:SS316ステンレスワイヤーを利用します。
太さは、28ゲージと26ゲージ両方を試しましたが、純正に近いミストは、28ゲージでした。
購入したワイヤー
・SS316L ワイヤー / 30 Feet 28ゲージ
ワイヤーを抜く
まずは、コイルから古いワイヤーを取り外し。
底蓋とゴム製のインシュレーターを外して古いコトンとワイヤーを抜きます。手で簡単に引き抜けます。
リキッドが付いている場合は、ここで一旦洗う。上蓋を外す
吸い口に繋がる上蓋を外します。
上蓋は、圧入されていますので内側からプラスチックハンマーで叩いて外します。
適当な台に乗せてコイルを逆さまにする。
M5のネジを入れてプラスチックハンマーで軽く叩くと外れます。
プラハンとM5ネジで簡単に外れました。
上蓋外しには、ダイソーの「腕時計 金属ベルト 調整工具」が便利です。
偶然にコイルがぴったりと収まる台も便利ですし、プラハン付きで300円でした。
爪楊枝6巻き
リールから10cm程度切って爪楊枝でワイヤーを巻きました。
ワイヤーは、ツメ切り簡単に切れます。
測ったところBFコイルは、0.6オームも1.0オームも内径2mm以上で2.5mm未満でした。
2mmのコイルジグを入れるとスカスカで、2.5mmだとギリギリ入らない、もしかしたら中途半端な2.3mm等かもです。
ちなみに爪楊枝の太さは、2.2mmでした。
足を曲げる
片方を一旦折り曲げてワイヤーにクセを付ける。
この時に、ワイヤーの両端が180度ズレるように曲げます。
詳しくは後述しますが、ワイヤーを巻く際には、隣同士がくっつかないように隙間を作って下さい(スペースドコイルにする)
巻き線部分のサイズは、6mm程度です。かなり適当に巻いていますが、ちゃんと吸えます。
リウィック
利用したコットンは、コットンラボ・オーガニックコットンパフLサイズ 120枚です。
400円弱で大量に入っています。
最初は、ダイソーのコットンを利用していたのですが、ジュルりが解決せずこのコットンに切り替えました。
味の違いは、わかりませんがコットンラボは、プレスした薄皮部分がBFコイルのリビルドに丁度良く、長さもジャストフィットです。
幅約6mm×長さ80mmにコットンをカットマジックでマークした部分を利用します。
ハサミで簡単に切れます。
カットしたコットンを半分に割きます。
割いた半分だけを利用します。
割いたコットンをワイヤーに1周巻きつけます。
一周したら先ほどクセ付けした足を折り曲げて、残りのコットンを全て巻きます。
こうすることで、ワイヤーの足が巻き線部分に接触しないようにします。
ケースへ詰める
上から爪楊枝ごと入れます。
コットンを巻いた向きと同じ方向に、回しながら入れると簡単に入ります。入れたらウィックを調整。
上蓋がしまるように、はみ出たコットンを爪楊枝で押し込みます。
エアホールに繋がる上蓋を閉じる。
外した時に使ったネジ(ボルト)の頭を押し付けてハンマーで軽く叩く。逆さまにして爪楊枝を使って巻き線を上に押し込む、上限まで押しちゃって大丈夫です。
強く押しすぎると、巻き線が変形してしまうので優しく、ソフトに。
はみ出たコットンを調整します。エアホールを覆わない位置まで押し込む。
この時にコットンがエアホールに被ると「ジュルり」ます。
インシュレーターを取付ける。
電極はコイルボディーと、底蓋です。
二つの足が接触するとショートしてしまいますので確実に遮断して下さい。
・折り曲げた足は、インシュレーターの外側に(コイルボディーに接触)
・折り曲げていない足は、インシュレーターの内側に(底蓋に接触)
底蓋をしてワイヤーの足をカットする。
・折り曲げた足のカットが足らず底蓋に接触していませんか?
・折り曲げた足は、コイルボディにきちんと接触していますか?
・折り曲げていない足は、底蓋にきちんと接触していますか?
・二つの足が接触していませんか?
抵抗値を計測
eGo AIO は、ショート保護回路を備えていますが、ショートしたコイルを利用すると最悪の場合、本体が故障する可能性も捨てきれません。
1000円未満で販売されている安物テスターでも十分に機能しますので、利用前に必ず抵抗値を測定して下さい。山田の場合は、eGo AIOと同じコイルが利用できるアトマイザー:CUBIS PRO(CUBISの後継機)を持っていますのでeVicに接続して抵抗値を確認しています。
単品で揃えるよりも、CUBIS PRO+eVic+電池がセットになった商品がお得です。
CUBIS PROは、タンクが4ml版と2ml版のminiがありますが、どちらもeGo AIOと同じコイルを利用できます。eGo AIOに自作コイルを取付
自分でリビルド(再生)したコイルをJoyetech eGo AIOに取付けて吸ってみる。 一口目。ぷは〜。
2口目。ぷは〜。
0.8オームでビルドしましたので、そこそこの爆煙です。クリボーが、見えなくなりました。
味ですが、とくに美味しくなったとかは、ありません^^いつものeGo AIOの味です。コイルの寿命も、連続で吸っていると稀にドライヒットする癖もそのまんまです。
失敗談
実は、BFコイルをリビルドするにあたり、巻き数・ドライバーン・コットン・詰め方の工夫などを繰り返して50本近いビルドを失敗しました^^
最初は、上手くいかなかったのでBF RBA Headやノッチコイル(CUBIS QCS Head)、ProC-BFヘッドなど同形状のコイルを一通り揃えて・バラして・再度ビルドして・吸って の繰り返しでした。
今では、このリビルド方法で一発で再生できるようになりましたが、色々試しすぎて既にコスト倒れの領域に^^
【このコイルはボトムエアフロー】
まず最初にコイルの構造がいまひとつ理解できなかったので、ノコギリで切って構造を確認してみました。
その時の記事はこちら
eGo AIOのコイルはボトムエアフロー・BVCと同じ構造だった
【コットンの種類】
次にコットンの質と量に悩みました。
純正コイルは、固めのコットン(ファイバーウィック?)を利用しています。
安くて入手性の良い物で代用しよう!と考えて、最初はダイソーの化粧用コットンを利用していましたが、まとまりが悪く、パツンパツンに詰めないと「じゅるり」が発生してしまう。
詰め過ぎるとエアホールを覆ってしまいドローが激重になってしまう。
コットンラボ・オーガニックコットンパフは、プレスされた部分が、ちょうど良い密度の薄皮となり、ジュルりを解決できました。
コットンラボでなくても大丈夫だと思いますが、長さもちょうど良く安いので便利に利用しています。
【スペースドコイル】
そしてコイル(巻き線)ですが、最初はワイヤー同士を密着させるマイクロコイルでビルドしていましたが、熱のバランスが悪いのか?理由は分かりませんが、液体をそのまま吸っている感じでした。
純正コイルと同じようにワイヤー間に隙間をあけるスペースドコイルで10巻き程度にした場合には、1オーム以上となってしまい煙量が極端に減ってしまいました。
抵抗値を下げる為には、巻き数を減らすかorワイヤーを太くするか?で試行錯誤していたのですが、色々試した結果、
28ゲージ・スペースドコイル・5〜9巻き程度で0.6〜1オームを再現できるようになりました
味やコイルの寿命、ミストの細かさに関しても、純正と遜色なく利用できています。
面白いことに、コットンや巻き数が異なるにも関わらず、ジュルりとイガリは、純正と同じ頻度で発生します。
そのことは、ジュースホールが大きくなった上位互換コイルのProC-BF0.6Ωヘッド(サイト内別記事)でも同じで、負圧でリキッドをコットンへ送る構造上の難しさなのかも知れません。
それでもeGo AIOが大好きですけど^^
あると便利な物
切れの良いニッパーがない場合は、ツメ切りで代用できます。
でも、ずっと使っていると刃がこぼれてきますので消耗品と割り切って 100均の爪切りがおすすめです。
写真の物は、安物なので時計回りにしか巻けないのですが、下のリンクの商品のような両対応のコイルジグが便利です。
・Coil Master Coiling Tool V4 ビルドツールキット・ケース付電子タバコ コイルマスター
BFアトマイザーヘッド
他社やAspire製のAIOと比較して、eGo AIOのコイルは安く入手性も良いのですが、ハズレコイルもあって
開封一発→ドライヒットなんて経験をされた方も多いのではないでしょうか。
味が濃くて好きなんだけどコイル寿命が短いんだよねーと、お気に入りのリキッドを遠慮気味に吸う事もありました。
自作でコイルを手巻きして再生→交換する利用方法でしたら、実質ワイヤー代とコットン代だけのランニング費用ですので、これまで以上に気軽にeGo AIOを利用できるようになりました。
またRTAなどと比較して、暇な時にコイルを巻いておける利便性もあります。
慣れてくると1個5分程度でビルドできるようになり、1時間に10個巻いて時給2000円の内職だ〜、などとボッチで喜んでいます。