迷惑メール(なりすましメール)とヘッダー情報
2016年06月28日スマホ入門
スマホやパソコンに詳しくない(どちらかと言うと苦手)の友人より「メールアドレスが乗っ取られた!どうしよう?」とSOSの電話を貰いました。
「う〜ん?どんな状態なの?」と詳しく聞いたところ自分のアドレス(キャリアメール)より変なメールが届いたそうです。
よくある迷惑メールじゃん。と思ったのですが、差出人が本人のフルネームになっているそうです。 それで余計に焦ってしまったらしいです。
落ち着いて! まず何らかの理由があって乗っ取りたいのであれば、一番にバレてしまう本人にメールを送る訳ないよね?
結論から書くと 本人のアドレスになりすました、ただの迷惑メールでした。
差出人が本人の氏名になっていたのは、自分のスマホのアドレス帳に自分の名前とメールアドレスを登録していただけ、だからでした。
なんと言うオチ^^
もしヘッダー情報のFrom(差出人)に本人の氏名があった場合は、どこかでメールアドレスと氏名が漏れた可能性がありますので、情報漏洩を心配したのですが取り越し苦労でした。
がしかし、詳しくない人でしたらビックリしますよね、友人の気持ちはわかります。メールアドレスのヘッダー情報
上で少しEメールのヘッダー情報について触れましたが、Eメールはテキストで構成されています。
まず最初にヘッダー情報が記載されて、その次に本文、そして添付ファイル の順です。
ヘッダー情報には、From(差出人)やTo(送り先)などの情報が記載されます。 From(差出人)には、メールアドレスと名前を記載することが出来ます。
具体的には、こんな感じです。 From: =山田<○○○@docomo.ne.jp> ※アドレスは架空の物です
(実際のカッコ記号は半角です。また日本語は文字コードを変換してから記述します。)
カッコの中が差出人のメールアドレスで、山田の部分が、メールアプリ(ソフト)で表示される名前の部分となります。 送り手側は、アドレスを自由に設定することが出来ます。
この部分を詐称したのが、いわゆるなりすましメールなのですが、もしここに友人の氏名も記載されていた場合は、誰かに情報が漏洩した可能性がある訳です。
しかし実際に届いたメールのヘッダー情報は、
From: =<○○○@docomo.ne.jp> ※アドレスは架空の物です
名前の部分が抜けていたので、スマホのメールアプリがアドレス帳より参照してアドレス帳に登録された名前で表示しただけでした。
普通にスマホを使っているだけの友人が、このようなことを知っている訳もなく相当焦ったそうです。
ちなみにdocomoの場合は、ドコモメールアプリでメールヘッダ情報を確認できます。 詳しくはこちら(docomoのホームページへリンク)
ヘッダー情報には、送信者のIPアドレスも記載されていますので、送信者を特定することも可能ですが、 そもそも迷惑メールを送るような輩は、IPアドレスから足か付かないような悪さをしていることが多いです。
相手にせず迷惑メールフィルターでシャットアウトするのが、一番の対策かと思います。
メール本文中にリンクが有る場合は、興味本位でクリックしないで下さい。 URLに、貴方を特定できるパラメータを入れている物もありますので クリックしたことが、送信者に伝わってしまう可能性があります。
あの手この手で迷惑メールが届きますが、疑わしきメールのURLは、クリックしないことが鉄則です。サイト内の人気記事
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2016年06月28日