PHPやCGIから送信して迷惑メール扱いを受けない為の対策
sendmail
お問合せやオーダーページなどCGIフォームを利用する際に、お客様宛(フォーム利用者)へメールが届かない場合があります。
一つには、キャリアメールによる迷惑メールフィルター
もう一つは、Gmailなどのフリーメールのフィルターです。
(キャリアメールとは?:サイト内の別記事にリンク)
挙動としては、
キャリアメール、自動的に消される
フリーメール、迷惑メールフォルダに入る
※昨今は、迷惑メールフォルダの概念を知らずにフリーメールを利用するユーザーも少なくなく実質的には、迷惑メールフォルダに入る=届かない と同じ状態です。
そしてこの手のトラブルで一番やっかいなのは、お客様としては「サイトがメールを送ってくれない」と勘違いをされていることです。
今回の記事では、キャリアメール、フリーメールへ、CGIからメールを送信する際に、迷惑メール判定を少なくする送信方法や設定を解説します。1.同じサーバー(IPアドレス)から迷惑メールを送信しない
同じIPアドレス(レンタルサーバーの同居人)が、沢山の迷惑メールや広告メールを送信することで、そのIPアドレスがブラックリストに加わることもあります。
また同報メールソフトを利用してきちんとした手段で入手した自サイトの会員等へメルマガを配信する際にも注意が必要です。
貴サイトとしては、正しい方法で希望者へメルマガ配信をしたつもりでも、DOCOMO宛のメールの場合は、「大量送信者からのメール拒否設定」と言うフィルターもあり
メールの内容や技術的な問題を問わず、1日500通を超すDOCOMO宛メールを送信した場合は、「大量送信者」の扱いを受けます。
そのような機能は少なからずともフリーメールにも存在していると考えられています。
昨今は、自サイトの会員等へメルマガ配信の場合でも、大規模な配信には専用サーバー(IP分散やインターバル)等の工夫が必要になります。
今回の記事では、あくまでも1日に100通未満の小規模なサイトについてのお話です。ネームサーバーへSPFを設定する
配信するドメインのDSNに、
「このドメインのメールは、このIPアドレスから送信します」
と宣言することで、なりすましメール扱いを避ける設定です。
昨今は、ほとんどのホスティングサービスで、SPFに対応しています。
さくらインターネットの場合は、管理ツールから簡単に設定できます。
エックスサーバーの場合は、DNSレコード設定ページから設定可能です。
自分でDNSを管理している場合は、TXTレコードを追加するだけです。
例)v=spf1 +ip4:ooo.ooo.ooo.ooo ~all
まだホスティングサービスを決めてない人で、サイトからメールを送信する予定がある場合は、「SPF設定」は必須条件と思っていただいて構いません。
SPF設定をしたからと言って100%届く訳ではありませんが、基本的な部分ですのでSPF設定は必須です。サーバーの逆引き設定
逆引設定きとは「IPアドレス」で問合せた際に返ってくる「ドメイン」の設定です。
この逆引のドメインとメール送信者のドメインが異なると、Gmail等では迷惑メール判定される可能性が増します。
さくらインターネットの場合は、ooo1234.sakura.ne.jp のように初期ドメインが返されます。
またマルチドメインで運用しているサーバーでは、親ドメインを返す場合が多いです。
そのことによって100%迷惑メール判定となる訳ではありませんが、各社フィルターは、減点方式で判定していると思われます。
例)数値は適当です
逆引きが違う -10pt
本文に登録ワード -10pt
SPFレコードが登録されていない -10pt