レンタルサーバー(ホスティング)の時間あたりのメール送信数制限
2016年06月26日サーバー
メール送信数制限
仕事で利用する機会が多い1000〜2000円(月額)程度のレンタルサーバー。専用サーバーとまではいかないけど
中堅どころのホスティングサーバーのメール送信制限数について調べてみました。
メールマガジンの配信や、オーダーフォームなどを利用しているサイトでは、この制限数を超過しない範囲での運用が必要になります。
超過した場合は、エラーとなります。
メールソフトやアプリで送信している場合は、送信中にソフトがエラーを表示して送信停止となる。
WordPress(PHP)やCGIフォーム(perl)から送信している場合は、何らかのエラーコードをスクリプトに返します。
(さくらインターネットは、エラーコードを返さず強制的にサーバーエラーとなり、スクリプトよるエラー分岐は、できませんでした)
XSERVER(エックスサーバー)
公式説明URL
https://www.xserver.ne.jp/manual/man_mail_spec.php
契約プラン
エックスサーバー「X10(1,000円/月)」「X20(2,000円/月)」※税抜
上記プラン共通で
1,500通/時間
15,000通/日
1分あたりで換算すると25通
同じ共用サーバーの上位プラン「X30(4,000円/月)」も同じレギュレーションのようです。Bizメール&ウェブエコノミー
公式説明URL
http://www.ntt.com/business/services/cloud/rental-server/eco/function_mail_top.html
契約プラン
Bizホスティング メール&ウェブ エコノミー(1,543円/月) ※税込
1分/12通
注釈として
利用開始日から30日間の送受信数の推奨値は、1分あたり5通
31日目以降は、1分あたり12通
お試し期間や初期費用無料キャンペーン等で契約して間もないユーザーの大量送信抑止の為ですかね。
さくらインターネット
公式説明URL
さくらインターネットの公式サイト上で、送信数制限についての記載が見付かりませんでしたので、以前にサポートへ問合せした際の回答より記載いたします。
契約プラン
「プレミアム(1,543円/月)」「スタンダード(515円/月)」「ライト(129円/月換算)」※税込
上記プラン共通で
15分毎に100通以内
1分あたりで換算すると6.6通
【番外編として】
「ビジネス(2,517円/月)」では、15分毎に250通以内でした。
1分あたりで換算すると13.3通となります。
制限超え時の挙動・制限に気付いたきっかけ
XSERVERは、ホームページ上の目立つところに説明があったので初めから知っていました。
さくらとBizメール&ウェブエコノミー(NTT)については、数年利用していて、ある日突然にメルマガ配信時にエラーとなり、問い合わせたところ、制限があることを知りました。
数年前までは、もう少し甘い制限or規制がなかったものと思われます。
昨今のスパムメールが横行する現状では、ホスティングメーカーとして、当たり前の規制だと思います。
ルールを守る優良客が、メール送信が出来なくなっては、身も蓋もありませんのでメーカーとして当然の対策ですよね。
しかし、突然の「エラー」には戸惑いました。
Bizメール&ウェブエコノミーの場合は、エラー(コメント付き)で返してくれたので「制限を始めたのかー」の感想でした。
さくらの場合は、サーバーエラーでしたので暫くの期間、原因がわからず焦りました。
PHPやCGIからSENDMAIL等を利用して、たまに501エラーとなる場合、制限数の問題もありますので、焦らずに送信件数を調べてみてください。
まとめ・比較
同じ1500円程度のプランで比較した場合
XSERVER 1分あたりで換算すると25通
Bizメール&ウェブエコノミー 1分/12通
さくらインターネット 1分あたりで換算すると6.6通
(プレミアム・スタンダード・ライトの場合)
の順です。
但しXSERVERの場合、POPとSMTPがXSERVERのドメインとなります。
Bizメール&ウェブエコノミーは、シングルドメインです。
さくらインターネットは、マルチドメイン間で同名アカウントの問題があります。
制限は、利用者の為
上でも触れましたが、昨今はスパムメールが横行しています。
送られた側も迷惑ですし、踏み台にされたサーバーも迷惑です。
そして正しく利用している他の契約ユーザーへも迷惑です。
このような問題を放置していることの方が問題であって、上にあげた3社は、むしろしっかり取り組んでいると言う印象です。
より沢山送りたい人は、高いサーバーを契約する。理にかなっていると思います。
むしろこのような制限を公開していないホスティングサーバーは、個人的にはあまり利用したくないです。
レンタルサーバー選びのご参考に。
2016年06月26日
サーバー