MVNOとは?格安SIMの基本的なこと

MVNOとは

2016年06月27日mineo

MVNO格安SIM

MVNO(Mobile Virtual Network Operator、仮想移動体通信事業者)とは、携帯電話事業者(移動体通信事業者)の通信基地局を借り受けてサービスを行なう事業者のことです。

簡単に言うと、われわれ利用者は、MVNOと契約することでNTTドコモと契約しなくてもdocomoの電波を利用してスマホが利用できます。
(Au回線を利用するMVNOと契約することでAuの電波が利用できます)
そのサービスを提供している事業者が、MVNOとなります。

対して無線基地局などを保有・管理している携帯電話事業者は、
・NTTドコモ
・KDDI/沖縄セルラー電話
・ソフトバンクグループ
いわゆる3大キャリアで、この事業者をMNO(移動体通信事業者)と言います。

極端な例え方ですが
・リアルで無線基地局を持っている事業者=MNO(3大キャリア)
・MNOから無線基地局を借りてサービスを行う事業者=MVNO(格安SIM)
と思っていただくとイメージしやすかと思います。

 

月額756円(税込)からの格安スマホmineo

格安SIMって安心して利用できるの?

安いイメージばかりが先行してしまい格安SIM(MVNO)と聞いて
「怪しいんじゃないの?」
「安い物には裏がある・安かろう悪かろうじゃないの?」
と不安に思われている人もいるかと思いますがご安心下さい。
そもそもMVNOの参入には、総務省の後押し(MVNO政策の推進)があります。

どのような経緯でMVNOが登場したの?

総務省のホームページより引用
http://www.soumu.go.jp/main_content/
000294417.pdf

MNOの競争は、新規の利用者を取り合い囲い込むだけの競争ばかりが激しく、また、主要な通信料金は各社一律となっているなど、協調的寡占の色彩が強い状況にあると考えられる。
…中略…MVNO(MNOの無線ネットワークを調達して独自のサービスを提供する事業者)といった多様な事業主体の参入が重要となる…

3大キャリアでは、新規取り合いばかりでサービスの向上は疎かになっている、料金もほぼ一緒で公正競争とは言い難い状態です。
このことを解決するべく登場したのがMVNOです。

MVNOは、MNOから電波基地局を借り受けてサービスを提供する。
そしてMNOとしてもMVNOに基地局を貸し出すメリットがあります。

例えば、一つの基地局で同時に100人の契約者が利用できるとします。
その基地がカバーするエリアへ101人目、102人目の利用者が現れると回線が逼迫して通信に問題が発生してしまいます。
ですのでMNOとしては、余裕を持って基地局を整備する訳ですが、余剰部分を他社へ貸し出すことで、コストを節約できたり、より一層マージンを大きく取れたりする訳です。
この辺は、貸すほうも借りるほうもお互い持ちつ持たれつの関係です。

MVNOは、どうして安いの?

安い理由の一つにMNOと比べて基地局等にかけるコストが少なくてすむ、ところがあります。

またMNOでは、新規契約で○万円キャッシュバック等、われわれ契約者から見ても気持ちの良い競争では、ありません。

その点、MVNOでは元々自社の顧客がいる・しっかりとしたサービス持っている・自社の商売と上手く絡めて魅力的なサービスを展開しているなど
もともとの商売との相乗効果や、より良い顧客サービスを創造している結果、こんな短期間にコストパフォーマンスの高いサービスが生まれてきた訳です。

安いからと言っても怪しい訳ではありません。

MVNOは、良いことずくめなの?

そうでもないです。利用する人によってはデメリットの方が多いかも知れません。

MVNO(格安SIM)とMNO(3大キャリア)を比較して出来ないことも存在します、下記は一例です。

・キャリアメールが利用できるMVNOは、現在1社だけです。
Uqmobileでは、キャリアメールを利用できるオプションがありますが、利用できる端末が限定されていて、アプリもハングアウトに限ります。
スマホに詳しくない人(例えば私の母^^)がハングアウトにアカウントを設定して日々のメール送受信ができるか?と聞かれたら
たぶん無理です…と答えます。

詳細はこちら キャリアメールが利用できる格安SIM(MVNO)(サイト内の別記事にリンク) 


・マンツーマンでのサポートを求める方へは不向き
殆どのMVNOでリアル店舗が無かったり、東京(大阪)まで行かないと無い、そのような状況ですのでホームページのQ&Aを見たり、電話サポートでアドバイスを受けて自己解決できるような、少しばかりの自分で調べる力が必要になります。
逆に言うとこれまで、ショップや店員さんに頼らずにスマホを利用できていた人であれば、MVNOに乗り換えても問題ないと思います。


・音声通話かけ放題のプランが少ない
一部のMVNOでは、音声定額プランがスタートしましたが、まだラインナップは少ない状況です。
音声通話重視の人は、もう暫く待つ or フィーチャーフォン(ガラケー)とスマホの2台運用が良いかも知れません。


・回線混雑時は、通信スピードが遅くなる場合もある。
このことは、MNOでも同じですが、利用者が集中するお昼休みの時間など混雑時は、通信スピードが遅くなることもあります。
格安SIM(MVNO)の方が速度が低下する機会が多くなります。


・新機種が少ない
MVNOでは、スマホは自分で用意する または、MVNOより購入することになりますが、さすがに3大キャリアのような豊富なラインナップはありません。


・SIMカードを自分で挿す、ネットワーク設定を自分で行なう
SIMカードの差し換えは、向きさえ間違えなければ、難しい作業ではありませんが、ネットワーク設定は、初めての方にとっては、戸惑う部分があるかも知れません。
ご自分でメールアカウントの設定をされたり、アプリに会員ログイン情報など設定された経験がある人でしたら、問題なく自分で設定できると思います。
各社ともにわかりやすく、機種別の設定方法をホームページに掲載していますので、それを見ながら設定することになります。
尚、この設定は最初の1回しかしません。数分で終ります。

利用できる端末

MVNOでは、利用できる端末が限定されています。
docomoの端末では、docomo回線を利用したMVNOを。AUの端末では、AU回線を利用したMVNOと契約する必要があります。

利用できる機種については、MVNO各社のホームページに掲載されていますので、まずはホームページをチェックしてみてください。

また中古スマホを利用する手もあります。
中古スマホを利用する際には、ネットワーク利用制限に注意が必要です。
分割支払いで購入してたスマホの場合は、前の利用者が料金を滞納したり支払い関係の事故を起すと、端末自体に利用制限がかかります(いわゆる赤ロム)

そのような利用制限となっているスマホは、MVNO・MNO問わず利用できません。
中古購入の場合は、ネットワーク利用制限に対して保証をしているお店での購入が良いと思います。

MVNOの醍醐味・大手3キャリアにはないサービスや特典

各社、自社の商売と絡めたお得なサービスがあります。

・例えば、私が利用するmineoでは、IP電話のLaLa Call(ララコール)の基本料金が無料となります(ユニバーサル料金は発生します)

・契約期間の縛りが無い、または短いMVNOが多いです。

・高速通信をON/OFFに出来るスイッチを利用できる。
OFFにすることで通信速度が低下しますが、OFFの状態では通信量がカウントされません。
アプリで簡単にできる場合や、WEBサイトからON/OFFできる。

・その他にも自社のサービスに絡めた特典が用意されているMVNOも多く存在します。

全てのMVNOでご紹介したサービスを利用できる訳ではありませんので導入にあたっては、サービス内容を良く吟味してみてください。

またMVNOによっては、プリペイドプランも用意されていますので、速度や使い勝手を一度試してから乗換えを検討するのも手段の一つかと思います。

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2016年06月27日
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